霞、食べてます。

映画の感想やネット購入商品の感想を書きながら、考える練習をします。

彼女の人生は間違いじゃない

 瀧内公美主演の震災原発もの。と言い切るのが間違っているような映画。R15にしとくのは勿体ないが、彼女に脚光を当てればそうするしかない。ただ、当てなければ、震災原発もの、と括られる・・・。よくある戦争周辺映画や震災周辺映画と違うところは事実だということ。いや、フィクションかもしれないが、容易に事実の中の虚構だと想像がつくところ。そして当然、ドキュメント映画でもないということ。ものが壊れる過程は目で見えるけれど、心が壊れる過程を、震災というすぐ隣の事実をきっかけに、目に見えるように表現するのに、彼女に当てられる光は必要だったということか。

 R15にしないような映像で仕上げることが可能なら、東京電力や政府のお偉方にぜひ読んでほしいのは、その映画を全国の中学生に必須の授業として視聴させることが条例として決まったローカル新聞記事かな。

 回りくどくなってしまった、が、忘れる人が出始めた震災の、原発の本当の怖さを思い出すしみじみとした作品。